2015年12月24日木曜日

まだ作られていないものを作る

これは、セカンドライフ非技術系 Advent Calendar 2015 のために書いたものです。

表題は、「まだ作られていないものを作る」なのですが、誰でも何もないところからぱっと思いついて、一朝一夕にオリジナルな物が作れるわけではありません。
Driscolさんが、私のことを「コロンブスの卵的発想をする」と、評してくださったことがありますが、数々の袋小路にはまりこんで考えた結果出てきたようなものなのです。

簡単なところから積み重ねていくと、アイデアが実現できるようになるのですが、作りたくもないのに練習のために簡単な物を作ってはいけません。一気にやる気をなくします。
全ては、「自分が欲しい物をどうやったら作れるか」から始まるのです。

私はこの自由なセカンドライフという世界を作ってくれたリンデンに感謝してます。
そして、様々な発想で先例を見せてくださった先輩諸氏に感謝します。
出会った人々、ネットで情報を発信してくださる人々、インスピレーションをくれたフレの皆さん、そしてこの1年ずっと一緒に活動しているみつみんに感謝します。

私はプログラマーでもスクリプターでもありません。元々は何も知らなかったのです。
最初は動きのあるアニメーションから始めました。Q_Avimatorは無料で直感的で簡単だったからです。
それをお客様に見ていただくためにポーズボールのスクリプトを見つけて使ったのがSLを始めて2週間経った時(2007年9月15日)です。
スクリプトがわからないなりに、数値を変えたり構成を見ているうちに覚えるものです。
アニメーションとスクリプトからモノづくりを始めたのは、総合的に物が扱えるようになるので良かったと思います。

初期の頃に作った物を挙げていきますと、
始めた当初から動画にも興味があり、動画を撮るためのカメラHUD。
動画のためのセット、仕掛けのいろいろ。よく使ったのはテクスチャーアニメーション。

振り子時計。
本当に振れる振り子は設置する向きを合わせるのがとても難しかった。それで思いついたのがテクスチャーアニメーションの振り子。
これならどんな設置をしてもちゃんと動いています。


タッチするだけでアニメーションを次々と変更するポーズスタンドとか椅子とか。外人さんの注文で作った薪割りアニメにオブジェクトを追加したものとか。



木造校舎と一定時間に鳴るチャイムなど。




もう忘れているけど、インベントリには試作品だらけですね。

いつの間にかこんなことができるようになっていたという例を動画でご覧ください。

2009年、SLにまともなボウリングがないと思ったので作ってみたもの。
アニメもオブジェクトもスクリも全自作。
物理系は面白い。難しいのは回転とか射出方向とか。
ボールは速すぎるとピンに当たってもすり抜けてしまう。調整加減は何度も試して決めるしかない。
まだゲームとしてはできないので未公開。
点数計算だけでも難しいのに参加者ごとに投球順を決め、2レーンを使って交互に投げるアメリカン方式でやろうと思ってます。
更にHUDを付けていれば点数が記録され、アベレージが出るとかやりたいです。



2010年粉塵百祭りで販売した多機能ビール瓶。 粉塵は、バトルSIMだったので武器を持っている人が多かった。
なのでバトルになった時、小物が壊れるのは面白いだろうと作ったもの。
タッチすると普通にビールグラスがもらえ、アバターサイズに合わせてグラスがちゃんと口に来るようにダイアログで選べるようになっています。
SLの飲み物は女性アバターだと目や頭で飲んでるようなのが多くて不満だったので。
オブジェクトを透明に変化させて別のものをREZするのが面白い。 こういう使い方はボウリングのボールが手から離れるように見せるところや薪割りの薪にも共通しています。


2014年、SL紅白歌合戦に出場した時にやった演出。
頭にかぶっている帽子を右手に持ち替え、更に上に飛ばして、一回目は雨が降る。二回目は雨と虹が出る。
llSetPrimitiveParamsは面白い。ボウリングやビール瓶と同じ考えで更にニ段構え。
最後に虹放出臨時オブジェクトをREZしながら臨時の物理オブジェクト(帽子)が飛び上がり、上空で普通のオブジェクトに変わって静止し雨を降らす。
この考え方は、後になみねこまちの走る電車から風景をREZすることにつながっています。


2011年粉塵百祭りでフリーで配った演奏可能ギターが元で、2012年からギター屋をやってます。
スクリプターさんならこれを見てどうやってるのかすぐわかる程度のものですが、他に誰もやらないのは、アニメと音とオブジェクトがハイレベルで融合している必要があるからでしょう。
D-280を見て値段が高いとおっしゃった方がいらっしゃいますが、もしご自分で作るなら万を超えるアップロード代と、数々の試作と、完成にこぎつける根気が必要です。(D-280は、現在L$480で販売しています)

「セカンドライフで作る」というお題なので、「セカンドライフは考えればやりたい事をほぼなんでも作れる世界だ」と、声を大にして言いたいところですが、自分でやってみれば買ったほうがずっと良いものが手っ取り早く手に入る世界だとわかります。
 数え上げたらきりがないSLアイテムで、それだけの労力を使って作られていることが見える商品なら、素直にクリエイターさんを尊敬するし、買いたくなるし、半面、適当に作ってPOPでだまして儲けてやろうっていう商品には腹が立ちます。
ギターなんか平面に本物の写真を貼りつけただけのお粗末なものがL$675で売ってたりします。
 「まだ作られていないものを作る」というのは、買いたくても売ってないもの、だけど、どうしても欲しい物が出てきたら作ろうかってことでもあり、考えるのが楽しいからでもあります。
商品化するかしないかは、美意識の問題です。
客観的に厳しい目を持って自分の作品を見れないなら、売ってはいけません。

Namine Guitarは現在、ここまで出来ますという動画です。
ギターの音が出せるなら、ボーカルもできるし、ベースも作れるということです。
商品化で何が難しいかと言うと、だれでも理解できる仕様にすることなのです。
世界中、どこの人でも見ただけで直感的に扱えなければいけません。
自分たちだけで使うものはいくらでも試作を作れるので、販売している物よりずっと先を行っています。



買っていただいてもポテンシャルの3パーセントぐらいしか使ってもらってないんじゃないかと思うので、「やりたい曲があるけど、どうやったらいいのか」というご質問など受け付けてます。
今まで対面販売がとても多いし、演奏会で楽しんでいただく機会も作ってます。
簡単にオブジェクトいじりを体験していただけるように、HUDは自作可能でキットもあります。
こういう販売のやり方も作ったと言えるでしょう。

他、土地を持つと景観づくりが必要です。
その場合、買ってきた建物やテクスチャーではイメージに合わないってことがあります。
「なみねこまち」は、SLによくある過去の日本ではなく、現代の雰囲気を出したかったのです。
お祭りを開催し、全く売り物ではなく楽しんでもらうためだけのハントシステムや、乗れる電車なども作りました。
一つ新しいことをやるたびに、次の土台になっていきます。




2015年は、8年のSL歴の中で最もたくさん「作った」年だったようです。
去年の後半からずっと志を一つにしてきたみつみんがいてくれて、CCBにお誘い頂いたWindさん、桜花さん、たまごさん、応援してくださったブロガーの皆様、
お祭りに参加してくださったたくさんのクリエイターの皆様のおかげ様です。ありがとうございました。
このような総まとめの発表の機会を作っていただき、非技術系アドベントカレンダー作成者のregicatさん、ありがとうございました。

長々とお付き合い、お読みいただき、ありがとうございました。


0 件のコメント:

コメントを投稿